寄生虫

幼虫がセミの腹部にがっつり寄生する「セミヤドリガ」

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セミヤドリガ(蝉寄生蛾)Epipomponia nawai(Dyar, 1904)は、チョウ目・セミヤドリガ科に分類されるガの一種。名のとおり幼虫がセミに外部寄生する特異なガである。セミヤドリガ科のガは世界から40種程度が知られているが、そのほとんどはウンカ科やハゴロモ科などに寄生しており、本種のようにセミに寄生する例は世界的にも珍しい。

明治31年(1898年)、「昆虫翁」として知られる民間の昆虫研究家、名和靖(なわ やすし)は岐阜県養老山でヒグラシに付いた奇妙な幼虫を発見し、養子の名和梅吉がこれを飼育したところ、繭から黒っぽい地味な蛾を羽化させることができた。この蛾はすでに明治25年(1892年)に岐阜県金華山で採集していたが、無論それがセミに寄生する種類であることは飼育で初めて判明したのであった。そして1903年、名和昆虫研究所発行の雑誌『昆虫世界』に「セミノヤドリガ」という名前で、美しい彩色図版とともに掲載した。この報告を見た米国の H.G.Dyar という学者から標本希望があったため送ったところ、Dyar は1904年に Epipyrops nawai の名で新種として記載した。この当時米国留学中だった梅吉も、この珍蛾を新種として発表する準備をしていたというが、Dyar の論文の方が早かったため機を失った。また上記のように、梅吉は和名をセミノヤドリガと名づけたが、現在は松村松年(1905)の『日本昆虫總目録(蝶蛾之部)』に始まるセミヤドリガという和名が使われている。

属名は epi+Pomponia で、「epi-」はギリシャ語で上・外・表面などの意だが、この場合は外部寄生epiparasiteであることを示しており、「Pomponia」は当時ヒグラシが分類されていたタイワンヒグラシ属の学名である。種名の nawai は、本種の最初の発見者である名和靖を記念して献名された。

本州(ほぼ栃木県から新潟県を結ぶ線より西)、四国、九州(南部を除く)、韓国、台湾。平地から低山地にかけて多く分布し、1000mを超えるような標高の高い場所には見られない。日中でもやや暗いような、年を経たスギ・ヒノキの植林内で幼虫がヒグラシに寄生しているのが多く見られ、成虫も同様の環境を飛び回りながら産卵するものと考えられている。

ナスの上の方を切り落とした下半分のような形で、長さ0.5mm、直径0.3mmほどの小さな淡黄色の卵である。"切り落とし"の部分の周囲には白っぽく目立つビーズのような縁飾りが環状に並んでおり、孵化の際はこの部分から蓋が開くようになっている。1個体の雌の産卵数は10数個から1000個まで幅があり、平均で300個程度とされる。卵数に大きな差が生ずるのは、寄生生活での栄養状態の差に起因すると推定される。卵は1個ずつ、あちこちの樹皮下などにバラバラに産み付けられる。時を経た卵は、近くに来たセミの翅の振動などを感じて孵化し、取り付いて寄生生活に入ると言われる。

幼虫は5齢まであり、スマートな1齢幼虫に対し、それ以降の幼虫は太っている。口には咀嚼型の大腮と絹糸を吐くための吐糸管がやや後方に向かって針状に出ているが、セミの体液を吸うための特別な構造は確認されておらず、どのようにして吸っているかの詳細はよくわかっていない。眼は6個の単眼が環状に集まって並んでいる。3対の胸脚、4対の腹脚、1対の尾脚を持つが、腹脚と尾脚には微小な鉤爪がやや横長の歪んだリング状に並んでいる。一つ一つの鉤爪はリングの外側に向かってフック状に曲がっており、脚全体を強く押し当てればセミの体表に網状に張られた足場糸によく引っかかり、脚を縮めて持ち上げれば自然にそこから抜けるような構造とみることが出来る。脱皮の時は、外皮が腹側で縦に裂け、新しい脚ですぐに足場糸を掴めるようになっている。

孵化した1齢幼虫は細長い体形で、全長0.7mm、幅0.1mm前後で伸び縮みする。胸脚と腹脚は2齢以降の幼虫に比べ発達が良く、動き回るのに適している。小さいこともあり、普通はセミの胸や腹部の節の隙間などに入り込んで体液を吸っている。

2齢 - 4齢幼虫は腹面が平たく、背面が膨らんだ太った芋虫状で、脚の数は1齢と変わらないもののずっと短くなり、最初のうちは淡黄色だが、徐々に赤みを増して全体が薄い赤褐色になる。体が大きくなるため、1齢幼虫のように隙間に隠れていることはなく、セミの腹部背面に張り拡げた足場糸に掴まって体節の間の膜付近から体液を吸っているとされる。

5齢幼虫になると、純白の蝋状物質でできた綿毛で背面が被われるようになり、腹脚の爪は更に横長楕円に並ぶようになる。白色の綿毛は非常に目立ち、寄生されたセミは遠目からも分かるようになる。セミの成虫自体の寿命がさほど長くないので、寄生者であるセミヤドリガの幼虫期間も自ずと制限される。約2週間あまりで1齢から5齢に育つとされ、この短期間に一生分の栄養を摂り、実質的な成長を成し遂げる。

5齢幼虫は機を窺ってセミの腹部から糸を吐きながら脱落し、宙を揺れるにまかせて繭作りのための場所を探す。枝葉などに垂れ糸が偶然引っかかったり、自分の体が樹幹や何かに触れたりすると、糸を手繰ったり切ったりしながらそれに取り付く。しばらくはその周辺をうろうろするが、やがて木や草葉の表面に最適な位置を定めて繭作りに入る。脱落の契機は必ずしも明らかではないが、人が掴んでセミが暴れたりすると即座に脱落することが多いことから、寄主が鳥などに捕食されそうになった場合などが脱落契機の一つになると考えられる。

最初は体表の綿毛を束で抜き取って体の周囲に置いて行き、頭を8の字を描くように振りながら糸を吐き交えていき、体全体を覆う楕円ドーム型に仕上げる。その大きさは、長さ7 - 9mm、幅4 - 7mm、高さ3 - 5mm程度であるが、綿毛のために繭の形はよく見えないことが多い。内部の絹糸の内張りは非常に丈夫で、人の手でも簡単に破けるようなものではないが、前方にはガマグチ状に開き易くなった部分があり、羽化の際はここから脱出する。出来たばかりの繭は純白で派手な綿毛で被われるため、暗い林内では非常に目立ち、わざわざ捕食者に見つかり易くしているようで不思議だが、一旦雨に濡れたものは鳥の糞によく似た外観となる。

繭造りの場所はスギの樹幹などの垂直の場所から、下草の表面、裏面、枯れ木の枝まで様々で、時には地面に直接作られたものもある。樹幹に作る場合は頭を上方に向けて作るのが普通だが、葉の表面などではあまり方向性はなく、同一の葉で複数の繭が逆向きに作られたりもする。蛹は1週間程度で羽化する。羽化の際、普通は蛹の殻が繭の口から半分ほどせり出すので、羽化した繭かどうかが分かる。

成虫は開翅長20mm、体長7 - 8mmほどの小型の蛾である。翅はやや丸みを帯びた暗黒色で、光の方向によって暗青色に反射する胡麻斑があるが、鱗粉は落ち易い。口器は退化的で、口吻や小腮鬚を欠き、下唇鬚も微小であることなど、他のセミヤドリガ科の蛾と共通した特徴を持つ。これは成虫が餌を摂らないことを意味し、幼虫の期間に得た栄養のみで次世代を残しながら、おそらくは数日間で一生を終える。単眼がないこと、触角はあまり長くなく櫛歯状になること、肢が細くて距(きょ:けづめ様の付属突起)がないことなども科全体の特徴である。

羽化は未明から午前中に行われることが多いようで、昼頃に羽化したての成虫が見られることもある。羽化した成虫は繭の上やすぐそばにとまって羽が伸びきるのを待ち、翅が固まるとかなり勢いよく飛びたっていく。本種は処女生殖をすると考えられ、確認される成虫はほとんど全てが雌で、羽化した雌の成虫は交尾をせず産卵し、その卵からは翌年幼虫が孵化する。ただし極く少数ながら雄の記録もある。

7月下旬~8月上旬頃からセミに寄生した幼虫が見られるようになる。これは地域や天候によっても異なるが、主な寄主であるヒグラシの初出から凡そ10日から20日くらいの後である。幼虫は9月中旬頃まで続いて見られ、同一の寄主に色々な成長段階の幼虫が寄生していることも多い。
8月中旬頃に最初の繭が見られるようになり、10月頃まで続く。
8月下旬頃になると最初の繭から新成虫が羽化し産卵し始める。以後10月が終わるまでにはその年のセミヤドリガは全て成虫になり、産卵を終える。
10月が終わるとセミヤドリガの幼虫も成虫も見られなくなり、卵は翌年のセミの成虫の出現を待って冬と春を過ごす。

具体的な記録はほとんど存在しないが、鳥などによって寄主のセミごと捕食されている可能性がある。主たる寄主のヒグラシの雌は、セミヤドリガが多く生息するような暗い林内では比較的目立たない存在だが、幼虫の白い綿毛は非常に目立つため、寄生されたセミはより襲撃を受け易くなる可能性がある。また、本来の前方の口ではなく背面に別の脱出口が開いた空の繭があるが、これは他の昆虫同様に寄生蜂や寄生蝿に寄生された例である。

寄主(ホスト)はその大部分(一説には99%)がヒグラシに寄生し、他に極くわずかな寄生例が、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ニイニイゼミ、ヒメハルゼミ、Oncotympana fuscata(ミンミンゼミに極く近縁なもので韓国での寄生例)などで知られる。ヒグラシが寄主となる理由については、セミヤドリガの生息環境にヒグラシが多いことや(ヒグラシが多い場所に本種が生息するとは限らないが)、ヒグラシの前胸の構造が1齢幼虫の潜伏に都合が良いことなどが挙げられたことがあるが、必ずしもよく分かってはいない。更にヒグラシでも、特に雌への寄生が多いことが知られているが、その理由も不明である。雌のヒグラシに特有の行動が関係する可能性もあるが、このことから少なくとも啼き声などを頼りに寄生が行われるものではないことがわかる。1匹のセミへの寄生数は1個体から数個体の場合が多いが、時には10個体ほども寄生している場合があり、寄生数が多い場合は色々な成長段階の幼虫たちが混然と寄生している。

寄生されたセミが死んだり産卵ができなくなったりすることはないと言われる。しかし盗られた栄養分が損害になるほか、セミにとってはセミヤドリガの幼虫は相対的にかなり大きいため、多くの幼虫の寄生を受けて重くなったセミは飛翔速度などがやや遅くなる。また真っ白な大福餅のような幼虫を背負ったセミはよく目立ち、それによって襲われる機会が増えるならばセミにとっては非常な損害となる。一般には毒や不味を持つ昆虫が目立つ外見で捕食者の忌避行動を誘発することが知られており、もし本種にもそのような要素があれば白い幼虫はわざと目立っていると考えることもできるが、目立つ原因となる純白の綿毛は、少なくともヒトには無味無臭で、口に入れてもすぐに溶けて何の感覚もなくなるようなものである。あるいは目立つことで捕食者を誘い、高所からの脱落の契機を作る作用があるかも知れないが、寄生個体と非寄生個体に対する捕食者の反応や捕食率の違いなどは調べられていない。

セミヤドリガは世界の熱帯から温帯までで40種ほどが知られ、そのうち日本にはセミヤドリガのほか、ハゴロモ類に寄生する別属のハゴロモヤドリガ Epiricania hagoromo Kato, 1939が本州、四国、九州、八重山諸島などに分布する。

さらに日本からはもう一種、ニイニイゼミに寄生するとされるニイニイヤドリガが記録されているが、これは幻の昆虫とも言うべき存在となっている。いわゆる未記載種で、正式な学名は付けられておらず、標本も残っていない。これはセミやセミヤドリガの研究で知られる加藤正世(かとう まさよ)が1954年、東京の石神井で採集したニイニイゼミの雌に寄生していた幼虫1個体を見つけて報告したもので、大きさは体長2.3mm、幅1.0mmほどで、セミヤドリガの幼虫より小型である。体は光沢のある肉色で、白い蝋物質は分泌していなかったが、それでも終齢に近いものだと思われるものであったとされる。寄生部位はセミヤドリガとは異なり、付け根近くの翅表面に付いており、その辺りにあるニイニイゼミ特有の体毛を食べていたが、寄主のセミが死んでしまい、本種もその3日後に死んでしまったという。この報告以降ニイニイヤドリガは再発見されておらず、正体も不明のままである。(ウイキペディア)

淡水魚に寄生してその血液を吸う「チョウ」別名ウオジラミ

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チョウ(金魚蝨、学名:Argulus japonicus)は、甲殻亜門顎脚綱鰓尾目(チョウ目)チョウ科に含まれる小動物である。主として魚類の外部寄生虫である。別名ウオジラミ。

チョウは薄い円盤状の体の甲殻類で、淡水の魚類の外部寄生虫である。鰓尾綱では最もよく知られたものである。吸盤や鈎など、魚にしがみつく構造を持つと同時に、游泳の能力も持ち、よく泳ぐことができる。養魚場など、魚を多数飼育している場所では重篤な被害を出すことがある。別名をウオジラミと言うが、この名はカイアシ類の寄生虫などにも用いられるので、注意を要する。チョウの名の由来についてはよくわからない。

小型の動物で、大抵、3 - 6mm前後。ほぼ透明で、黒い色素が点在する。全体に円盤形をしている。これは、頭胸部が左右に広がり、さらに腹部の両側にも広がって全体の形を作っているためである。そのため、全身で吸盤になるような構造をしている。頭部の先端付近の腹面には、触角に由来する2対の小さな鈎がある。その後方、腹側に1対の大きな吸盤を持つ。その吸盤は第1小顎の変形したものである。

腹部は頭胸部に埋もれたようになっているが、はっきりした体節があって5節あり、最初の節には顎脚が、残りの四節には遊泳用に適応した附属肢がある。尾部は頭胸部の形作る円盤から突き出しており、扁平で後端が二つに割れる。

キンギョ、コイ、フナなどの淡水魚類の皮膚に寄生して鋭い口器で、その血液を吸う外部寄生虫である。全身のどこにでもとりつき、体表に付着した姿は鱗の一枚のように見える。

自由に游泳することができるため、時折り宿主を離れて泳ぐ。3-5日間は宿主を離れても死ぬことはない。ただし、魚を離れて泳ぎだしたものが魚に食われる例も多いようである。

産卵時には宿主を離れ、水底の石の表面などに卵を産み付ける。産卵は夜間に行われ、1頭の雌が4日おきに時には10回も産卵する。1回の産卵数は数十から数百で、総計2000を生んだ例もあるという。卵は2-4週で孵化、七齢の幼生期がある。幼生は外見的には成体に似ているが、当初は腹部の附属肢がなく、触角は游泳に適する形をしているので、ノープリウスに近い体制と言える。

なお、何種かの金魚が混泳する水槽でチョウが発生すると、次第にリュウキンなどひれの長い品種の寄生率が高くなるという。これは、この寄生虫が時折魚を離れて泳ぐこと、それにひれの長い品種ほど泳ぐのが遅い傾向があることによるものらしい。

養魚家の最も嫌うものの1つ。チョウの駆除にはディプテレックスが有効。少数の場合には目につきにくいので、いつの間にか大繁殖している場合がある。体液を吸われて魚が衰弱するだけでなく、体表に傷を付けられることからミズカビ類の侵入を引き起こしやすいと言われる。

日本で発見、記載されたものが先取権を持ったために japonicus (日本の)の名を持つが、現在はユーラシア、アメリカなど、世界各地に広く分布することがわかっている。おそらく魚類の人為的な移動、移植によって移動したためと考えられる。

日本ではごく近似のものとして以下の種がある。
チョウモドキ Argulus coregoni Thorell チョウにごく似ている。相違点としては腹部の游泳脚の基部の節に羽状棘毛があること、腹部がより長く尖ることなどがある。ヨーロッパが原産で魚類の移植によって持ち込まれたとの説がある。 さらにいくつかの海産種が知られる。(ウイキペディア)

アリを木の実に変身させ鳥に捕食させる寄生虫「ミルメコネマ・ネオトロピクム」

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ナベブタアリの一種、セファロテス・アトラトゥスに寄生する寄生虫
「ミルメコネマ・ネオトロピクム(Myrmeconema neotropicum)」
寄生したアリを真っ赤に熟した木の実のような外見に変え、鳥に食べさせることで、
繁殖している寄生虫。

この虫は線虫の一種で、アリの外見だけでなく、行動まで変えてしまう。
寄生されたアリは、腹部が熟した木の実のように赤く膨れ上がり、
その腹部をまるで鳥の気を引こうとするかのように突き出しながら移動するようになるという。

鳥がアリを食べた場合、フンには寄生虫の卵が含まれている。
そして、この卵が再びアリによって集められ、幼虫に与えられ、
意図せずに幼虫に寄生させている。

にきびの内部から多数検出されるダニ「ニキビダニ」

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ニキビダニ(学名:Demodex folliculorum)は、節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目ケダニ亜目(前気門亜目)ニキビダニ科ニキビダニ属に属する動物である。広義にはニキビダニ科に属するダニ類の総称。
ニキビダニ科はニキビダニ属 Demodex 1属のみから成る科で、哺乳類の皮膚の様々な分泌腺に寄生する。全ての種の哺乳類に、特異的に種分化したニキビダニが寄生していると考えられており、しかもヒトで2種のニキビダニが異なる部位に寄生するように、皮膚の上の異なる種類の分泌腺ごとに種分化が起きていることもあるため、少なくとも5千種以上の種が存在すると考えられている(現生哺乳類種数は4千種あまり)。主として毛包部に寄生するため、毛包虫とも呼ばれる。
ヒトでは特に顔面で皮脂腺が発達しており、顔における寄生密度が高いので「顔ダニ」とも俗称され、学名をかな書きしたデモデクスの名でも呼ばれることがある。人体には毛穴の毛包に皮脂腺の導管部が開口している部分か、それより浅い部分には体長約290μmのニキビダニ D. folliculorum がしばしば6~8個体の群を成して、皮脂腺内部には体長約200μmのコニキビダニ D. brevis が単独で寄生する。ニキビダニの餌は毛包上皮細胞で、コニキビダニの場合は皮脂腺の細胞であると考えられている。
生活史は卵から幼虫、第1若虫、第2若虫を経て、合計3回の脱皮で成虫になる。それぞれの期間は卵が60時間、幼虫が36時間、第1若虫が72時間、第2若虫が60時間、成虫の寿命が120時間となり、産卵から死ぬまでの寿命は約14日ほどと推定されている。しかし、これは抗生物質を添加した皮脂を与えて飼育したときの各ステージの期間をつなぎ合わせた期間で、寿命はこれより長くなる可能性も指摘されている。完全な人工環境下で生活史を再現した飼育研究は、まだ知られていない。
にきびの内部から多数検出されることがあるが、必ずしもにきびに寄生するわけではなく、健康な皮膚から普通に検出される。著しい多数個体のニキビダニがにきびに寄生していた場合、そうした寄生密度の高さがにきびをもたらしたのか、ニキビダニ密度の上昇に先行する、にきびを引き起こす何らかの病変が寄生密度の高さをもたらしたのかを検証することは困難である。なお、生まれたばかりの新生児には寄生していないが、親が抱いたり頬ずりしたときに感染する。このとき感染に与るのは、毛穴の外に出て周囲を徘徊する行動を示す第2若虫のステージのものと考えられている。こうしてニキビダニは幼児から高齢者まで広くその寄生が見られるが、コニキビダニの場合、幼児から若者にかけての若年者ではあまり寄生が見られないという報告もある。
副腎皮質ステロイド剤を顔面に外用したり免疫不全を生じる疾患に罹ると、著しい過剰増殖が起こり、皮疹を形成するに至ることがあると言われている。
ちなみに、毛根原虫症を引き起こす毛根原虫とは別物である。毛根原虫は、毛根周辺に寄生する原虫で、現在、日本国内で200万人程度の感染者がいると言われる。こちらは、トリクロサンによる消毒等の対症療法以外に抜本的な治療法はない。(ウイキペディア)

カタツムリを操る超絶インパクトの寄生虫ロイコクロリディウム

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ロイコクロリディウム(学名:Leucochloridium)は吸虫の一種で寄生虫。カタツムリの触角に寄生してイモムシのように擬態し、だまされた鳥がこれを捕食し、鳥の体内で卵を産み、鳥の糞と共に卵が排出され、その糞をカタツムリが食べて再びカタツムリに侵入する。

一般に寄生虫というのは、中間宿主にこっそり隠れており、最終宿主がこれを気付かず食べることが多い。しかしロイコクロリディウムは、最終宿主に食べられるよう積極的に餌のまねをするところに特徴がある。
この吸虫の卵は鳥の糞の中にあり、カタツムリが鳥の糞を食べることでカタツムリの消化器内に入り込む。カタツムリの消化器内で孵化して、ミラシジウムとなる。さらにスポロシスト、中に10から100ほどのセルカリアを含んだ色鮮やかな細長いチューブ形状へと成長し、カタツムリの触角に移動する。左側の触角に移動することが多い。その状態で、膨れたり脈動したりして、あたかもイモムシのように振舞う。このような動きを見せるのは主として明るい時であり、暗いときの動きは少ない。また、一般のカタツムリは鳥に食べられるのを防ぐために暗い場所を好むが、この寄生虫に感染したカタツムリは明るいところを好むようになる。これをイモムシと間違えて鳥が捕食し、鳥の消化器内で成虫であるジストマへと成長する。つまり、カタツムリは中間宿主であり、鳥が最終宿主である。
ジストマは扁形動物らしく長く扁平な体をしており、腹に吸盤がある。鳥の直腸に吸着して暮らし、体表から鳥の消化物を吸収して栄養としている。無性生殖が可能だが、雌雄同体で交尾もできる。鳥の直腸で卵を産み、その卵は糞と共に排出され、またカタツムリに食べられる。(Wikipedia)


マカロニ・ディ・マーレという料理の材料になるサナダムシの一種「ディグランマ・インターラプタ」

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Digramma interrupta(ディグランマ・インターラプタ)いわゆる「サナダムシ」。

人間には寄生しないので、食品衛生上の問題はない。むしろ、イタリアでは「マカロニ・ディ・マーレ(Maccheroni di mare)」(海のマカロニ)といって、これを食用にする地域さえあるという。

サナダムシ(真田虫、条虫)は条虫科や裂頭条虫科の扁形動物の総称。成体はすべて寄生虫である。名前の由来は真田紐に似ている事による。日本の古代には「寸白(すばく)」とよばれた。長いと10m以上になるものも存在する。
共通する特徴は、消化管や口を完全に欠くこと。体は扁平で上皮細胞がなく、体表はクチクラに覆われている。栄養分は体表から吸収する。また、宿主に固着するための吸盤などを外部に備える。雌雄同体で体内は雌雄の生殖器官のみが発達している。
大きくは単節条虫亜綱と多節条虫亜綱に分けられる。一般にサナダムシとしてイメージするのは後者である。単節条虫亜綱のものは節に分かれない扁平な体で、先端に吸盤などを持つ。多節条虫亜綱のものは、頭部とそれに続く片節からなる。頭部の先端はやや膨らみ、ここに吸盤や鉤など、宿主に固着するための構造が発達する。それに続く片節は、それぞれに生殖器が含まれており、当節から分裂によって形成され、成熟すると切り離される。これは一見では体節に見えるが、実際にはそれぞれの片節が個体であると見るのが正しく、分裂した個体が繋がったまま成長し、成熟するにつれて離れてゆくのである。そのためこれをストロビラともいう。長く切り離されずに10mにも達するものもあれば、常に数節のみからなる数mm程度の種もある。切り離された片節は消化管に寄生するものであれば糞と共に排出され、体外で卵が孵化するものが多い。(Wikipedia)


寄生虫のふしぎ ―頭にも?意外に身近なパラサイト― (知りたい!サイエンス)

寄生虫のふしぎ ―頭にも?意外に身近なパラサイト― (知りたい!サイエンス)

  • 作者: 目黒寄生虫館+研究有志一同
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2009/01/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




体長が1メートルになる人体寄生虫「ギニアワーム」(メジナ虫)

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 感染のもとになるのはよどんだ水。メジナ虫の幼虫や卵を持ったケンミジンコが含まれる水を飲むとかかる病気です。幼虫は人の体の中で大きくなり、その長さは約1メートルにもなります。人の体の中で大きくなるメジナ虫は体中を動きまわり、筋肉や内臓を傷つけ…、約1年後には、肌を食い破って外に出てきます。その痛さは想像もつかないもの。治療法はなく、鎮痛剤を飲んで痛みに耐え、薬を飲んで感染の拡大を予防することはできますが、薬を手に入れられない人は、ただ痛みに耐えるほかありません。最終的には皮膚を破って出てきたメジナ虫を、慎重に棒に巻きつけ、取り除いていきます。多くの場合は、足から虫が飛び出してきますが、中には鼻からでてくるケースも・・・呼吸ができず、亡くなることもあるそうです。人によっては、何匹もの虫が体内にいることもあります。

 「言葉にはできない痛み」といわれるメジナ虫病、痛みのあまり、働くことはおろか、歩くこともできません。メジナ虫病は、不衛生な水を飲むことで起きる病気。つまり、1人が発生すれば、家族や同じ村の人も同時にかかることが多いのです。家族のうちの何人かがメジナ虫病にかかり、農作業ができず、家族全体が食べることがままならない-経済的な痛みも引き起こすのです。(UNICEF)


東急ハンズ名古屋店で寄生虫グッズを販売

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 東急ハンズ名古屋店(名古屋市中村区名駅1、TEL 052-566-0109)は現在、7階フロアで寄生虫グッズを取りそろえたコーナーを展開している。

 今回、初めて設けた同コーナー。サイエンスグッズ売り場で取り扱う商品を探す中で、東京・目黒にある世界で唯一の寄生虫研究博物館「目黒寄生虫館」に着目し、「博物館の存在を紹介するとともに、ミュージアムショップで販売している寄生虫グッズを販売したら面白いのでは」(フロア担当の市岡さん)と企画した。

 寄生虫グッズは約20点。さまざまな寄生虫をあしらったストラップ、キーホルダー、ポストカード、コットンバッグ、Tシャツなど取りそろえる。リアルな描写が表紙の「目黒寄生虫館ガイドブック」(300円)は、館内パネルや標本に関する解説やコラムが書かれたもので、初回に仕入れた20冊は既に完売。現状は、再入荷待ちとなっている。研究員が実際に採取した寄生虫入りキーホルダー(1,260円)は「ニベリン条虫」「アニサキス」の2種類。細かい体内まで緻密に描かれたシーラカンスの寄生虫をプリントしたTシャツ(2,100円)は「シンプルながらインパクトが強い」。

 販売開始後、「男性客が中心だが意外にも女性客の姿も見受けられ予想以上の反響」という。「寄生虫は『怖い』『気持ち悪い』イメージが先行する傾向にあるが、実際にはどういう生き物かあまり知らない方が多いのでは」と市岡さん。寄生虫グッズについて、「怖いもの見たさではないが、知らない世界を知れるのも魅力の一つでは」と話す。(2010年05月17日)名駅経済新聞



隠れた名所「目黒寄生虫館」(東京都目黒区)が人気

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 寄生虫の生態や予防法を専門に扱う「目黒寄生虫館」(東京都目黒区)が広く公開され、隠れた名所として人気を呼んでいる。

 1953年に寄生虫学の権威、亀谷了博士が創設。ぎょう虫、回虫、エキノコックスなどの標本約300点を展示する。目玉は、長さ約8・8メートルのサナダムシだ。マスを食べた人の腸内で成長したという。

 93年のリニューアル後は、標本瓶にLEDライトを当て、神秘的に見せる工夫も。群馬県から来た20代女性は「気持ち悪いと思っていたけど、意外にきれいで驚いた」と話す。

 来館者は年間5万人以上。ここ数年は外国人観光客が約5%を占めるという。「これだけの規模は世界的にも珍しい。正しい知識を身に付けてもらえたら」と担当者。寄生虫をデザインしたTシャツなども販売する。入館無料。月曜休館。2010/05/28 15:42 【共同通信】



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